2010年9月1日 深夜26:40〜「石田徹也とボクとわたし 〜ロスジェネの肖像〜」放送。 [石田徹也]
今夜、2010年9月1日の深夜にフジテレビにおいて、石田徹也に関するドキュメンタリーが放送されます。
フジテレビ NONFIX
「石田徹也とボクとわたし 〜ロスジェネの肖像〜」
31歳で急逝した画家・石田徹也…
彼の絵に自らを投影するロスジェネたち…
“失われた世代”が石田の絵にひかれるワケ
2010年9月2日(木) 02:40〜03:40
(9月1日(水)の深夜26:40〜37:40 です)
http://www.fujitv.co.jp/nonfix/library/2010/600.html
残念ながら、首都圏のみです。
※石田徹也公式サイトでは8月25日となってますが変更されました。上記情報が正しいです※
http://www.tetsuyaishida.jp/whatsnew/archives/48
NONFIXとゆー番組は、フジテレビにしては硬派な、そしてユニークな視点で制作され続けてる深夜枠のドキュメンタリーです。
今度のテーマは石田徹也。
期待して見ましょう。
てっちゃんに興味のある方はよろしく。
石田徹也全作品集&五周忌展。2010年5月17日〜29日 [石田徹也]
久々に石田徹也の話題です。
自分の生きづらさを“石田語”に変換して巨大なキャンバスに描いた画家、石田徹也。
その絵がマスコミに登場する度に大勢をフリーズさせてしまう画家、石田徹也。
'06年のあの騒動からも四年。
五周忌にあたる今月、石田徹也の全作品集が出版されます。
今までの『石田徹也遺作集』はいろいろな事情があって、しっかりした色校正ができておらず、また、一周忌に発行されたために資料も不足していたりだった。
その後、'06年9月のNHK新日曜美術館での特集から大反響になり、当日のアマゾンでの販売1位になったり、その年末に急遽静岡で開催された展覧会には遠方からも訪ねてくる人が後を絶たなかったり、で、唯一のこの遺作集だけが版を重ねていた。
その遺作集を出版している求龍堂さんが、今度は『石田徹也全作品集』をついに出す。
石田徹也全作品集
http://www.kyuryudo.co.jp/shopdetail/006000000014
2010年5月24日発売予定だそうです。
以下、リンク先の告知より転載。
掲載図版約200点。
鑑賞、資料性を兼ね備えた待望の永久保存版がついに完成!
2006年、NHK『新日曜美術館』の放映とともに、作品から受けた衝撃と作家への共感により“石田徹也現象”を巻き起こした『石田徹也遺作集』。
あれから5年、石田徹也は海外でも高い評価を集め、美術館での展覧会には全国から多くのファンが駆けつける注目の作家となった。
2010年5月に迎える5回忌を記念し、ファンの熱烈な要望に応え、現在可能な限りの取材を実施し編纂した全作品集。
著/石田徹也
協力/横山勝彦
寄稿/横山勝彦、堀切正人、上田雄三、花輪莞爾
A4変型 上製本 248頁(図版218点)
A4 8,925円(税込)
お値段もすごいですが、それだけに版元の本気も感じます。
その後の研究検証も進み、石田徹也亡き後五年、やっと全作品がまとまって出版となる。
そして、同時開催で東京のギャラリーにて原画が展示される。
以下、公式サイトより転載。
http://www.tetsuyaishida.jp/whatsnew/archives/47
「石田徹也-出版記念展及び五周忌展」開催
「石田徹也全作品集」出版記念に伴ない企画展が開催されます。
2010年5月17日に「石田徹也全作品集」が発売されます(予定)。
それに伴なう出版記念展がギャラリーQにて開催されます。
10点ほどの小さな展覧会です
展示会名:「石田徹也-出版記念展及び五周忌展」
日時:2010年5月17日〜5月29日(23日は休館)
11:00〜19:00
場所:東京都中央区銀座1-14-12 楠本第17ビル ギャラリーQ
主催者ホームページ
http://www.galleryq.info/exhibition2010/exhibition2010-018.html
ああ、またてっちゃんの絵に会えるんだなぁ。
そして、また遠方より大勢が来場して、原画に会いに来てよかった、と言うのだろうなぁ。
2010/5/18追記
五周忌展示会場にて『石田徹也全作品集』の先行販売がなされています!内容はとても素晴らしい出来です!
会場に行かれる方で余裕のある方はATMに寄ってからご入場されるとよろしいか、と。
その他、石田徹也関連書籍(遺作集、展覧会カタログ、ポストカード)はこちらから買えます。
求龍堂
http://www.kyuryudo.co.jp/shopdetail/006000000010
以下、アマゾン
石田徹也に会いに行く。6th. [石田徹也]
実は先週のことなんだけどね、西東京方面に取材に行った帰りに練馬区立美術館で開催されている石田徹也の展示を見に行った。
「石田徹也—僕たちの自画像—」2008年11月9日(日)~12月28日(日)
http://www.city.nerima.tokyo.jp/museum/tenji/2008ishida.html
久々に東京で開催された大規模展示で、合計約70点の作品が「美術館」という箱に飾られていた。
てっちゃん作品が東京で、しかも単独でこんな箱に展示されたのは初めてで、没後一年の追悼展から、日本中で視聴者をフリーズさせたあの日から、混乱の中で年末に急遽開かれた展示から、、、とワシはず〜っと観て来た。
だからついに東京の美術館にたどり着いたのだね、という穏やかな嬉しさがある。
しかしながら昨年夏、静岡県立美術館で開かれた「最初で最後の(ほぼ)全作品展示」という贅沢なものを観てしまっているので、正直なところ今回のは物足りない。
とは言っても、原画を前にする度新たな発見もあったりするくらいの密度があるのも石田作品のすごいところ。
てっちゃんの作品で衝撃を受けたままその作品に触れられる機会もなく、いつものように遠路はるばる会いに来る人々は後を絶たず、そしてその想いを会場の感想ノートやブログに書き綴っている。
これも石田徹也現象の特徴であるのよね。
遺作画集でしか見たことのない、繰り返し何度も見た、あるいは、買ったものの怖くてページをめくれなかった、その絵の実物に「意を決して」観に来る人々はこれからもたくさん現れると思う。
そして、原画、巨大な原画を前にして彼らは「会いに来てよかった」と口々に言う。ある者は涙をためて。
すごい絵を遺したね。。。てっちゃんは。。。
↑練馬区立美術館のある西武池袋線中村橋駅
↑駅前商店街の意外なところに!
会場ではあの創作ノートが6点(あるいは8点)(うろ)が公開されていた。
静岡で公開されたものと違うページ、かつ、創作の核をなす記述部分が見られるようになっていた。
あるページではワシが今ドツボにはまってしまってる、自分の作品のコンセプトや根幹をなす部分へのダイブみたいなことも書かれていた。
メモをとるわけににはいかない場所だったのでもはや記憶がうろなんだけれど、自分の作品を自分のメッセージだけではなく客観性を求めていなければアートにはならない、というようなことにワシは共感した。(あくまでもうろおぼえかつワシ翻訳されてます)
そしてそのように描き続けていたからこそ、大勢の人々の心に突き刺さったんだと思う。
ワシ、そこの部分がまだ見えていない。
それをクリアしていなければ、後世に残る作品はできないだろうな。。。
いろいろとナゾの多い石田作品だけれど、没後10年くらい経ったらあの創作ノートを出版してほしいな。。。
それで石田徹也の謎解きをしたい。
いや、石田作品はてっちゃんの性格と違ってきわめて饒舌なんだけれどね。イコノグラフィーの視点から観れば。
そう、彼が親友たちと熱い芸術論を取り交わしていた時のようにね。
↑今回は初めて豪華(?)な図録ができました! 1,500円。ポストカードもありました。
今まで「無題」だったものにタイトルがついていたり、改名されていたりもしていました。
創作ノートの研究が進んだ成果なのかな?
さて、てっちゃん、次に会えるのはどこの美術館でだろうね?
活躍を期待してるよ。
『美術の窓』2008年11月号石田徹也特集がすごい! [石田徹也]
現在発売中の月刊誌『美術の窓』2008年11月号は、石田徹也の特集なんです。けれど、この特集、ななななんと!60Pも割いてあるのですよっ!
今まで石田徹也でそんだけのボリュームの記事を見たことないし、版元のサイトに掲載されてる目次の量も前代未聞!
以下、版元サイトから転載
美術の窓
http://www.tomosha.com/books/mado/newest.html
【特集】石田徹也—「僕らの現実」を描き続けて去った人
・ スペシャル対談 山下裕二氏×西松典宏
「僕らの時代」を描いた画家石田徹也の磁力
・ 巻頭グラビア 画業13年の足跡
・ 友人、恩師らが語る石田徹也の知られざる素顔
・ 石田徹也は、どんなアートが好きだった?
・ 焼津市立小川小学校6年生図画工作科 飯塚浩章先生
特別授業
「石田徹也の世界に触れて」
・ 和田友美恵(Wada fine arts代表)
「最後に持ってきてくれた絵を見た時は、何も言えなかった」
・ 堀切正人(静岡県立美術館主任学芸員)
「絵筆を持った聖者」
・ 斎藤環(精神科医)
「『救済』のための『自画像』」
・ 上田雄三(ギャラリーQ代表)
「空虚な存在」
・ 横山勝彦(練馬区立美術館副館長)
「石田徹也展開催に寄せて」
・ 石田徹也さんへの手紙 来場者アンケート他より
・ 番外編、特別公開!こんな作品もありました
・ 石田徹也年譜/おわりに
いや、これだけでもすごさが伝わってきますが、てっちゃんの没後3年が過ぎて、やっとこさ“まとも”な本が出た、とゆー感じです。
で、恥ずかしながらワシ、この雑誌を知らなかったのですよ。ええ。
ワシが知らない、とゆーことは、ワシの行動範囲の書店で見かけたことがなかった、とゆーことかもしれんなぁ、と思いつつ、近所の書店や中規模の書店をまわったんだけど、案の定見つからず。。。
で、結局東京駅前OAZO内の丸善でもってやっとこさゲットしたのでありました。ふぅ、やっぱり。
メガストアクラスとか画材屋さんルートでしか扱ってないのかなぁ〜?
ゲットしたい人は地元の書店に取り寄せてもらうかアマゾンした方がいいみたい。版元でも通販やってるし。
生活の友社 通販ページ
http://www.tomosha.com/webmado/srv-search?function=product&isgenre=yes&category=M
発行者:生活の友社
発売日:2008年10月20日
価格:¥1,600(税込)
↓amazon
さて、早速誌面に目を通してみれば予想通り、たいへん丁寧に取材&編集されていて、石田徹也の人と成り立ちがとてもよくわかる構成になっています。
それだけでなく、「石田徹也現象」のその後の動きまで網羅してあって、こりゃもう『決定版!』と言っても差し支えないんじゃないかなぁ〜?
周囲の方々へのインタビューも、今までのテレビ番組などでは使われるのはほんの1~2分程度だったけれども、それら編集で切られた以外の部分の話が今回の記事には収録されていて、ますます石田徹也の人物像のあぶり出しがわかるようになりました。めでたいです!
かつてのテレビ編集でもってワシが誤解しちゃった人の話も「前後」が読めて「そうだったのか」と納得したものです。はい。
図版もとても豊富で、いろいろ事情があって色味がよろしくない『遺作画集』よりも原画に近い色味で再現されてます。(ところどころよろしくないけれども…)
おそらく11月に開かれる練馬区立美術館のカタログ用のデータから起こしたのかもしれないです。
エヌガールさんからの情報によると、今回の石田徹也展ではちゃんとしたカタログが、ちゃんとした新版でもって作成されるんだそうですよ!
これも快挙です!
とにかく、'06年9月に「石田徹也現象」が始まってからこっち、あの時テレビをザッピングしていてフリーズしてしまったヒトビトは石田徹也のことを知りたくとも『遺作画集』しか世に出ておらず、ろくな資料もなければ展覧会もまだ混乱の中だった。
『遺作画集』の色味のせいだけではないんだけれど、怖くてページをめくれなかったヒトビトも、原画を前にしてやっとこさ邂逅できたりしたもんだけれど、物理的な距離の関係でもって、静岡や東京に赴けないヒトビトはまだまだ大勢いらっしゃる。そういう方々にもせめて原画に近い色味だけでも伝えられるかもしれない、というのはなんともありがたい!とワシは思うのでありますよ。ええ。
まぁ、今回は練馬区立美術館でしか販売されないカタログですけれど、何かのルートで東京以外でも入手できるかもしれないし、コレをきっかけに大都市巡業展、ということだって考えられます。
記事のおわり、編集者さんの「ピカソやゴッホを研究するときと同じように」記事を構成したとの一文を読んで深く頷きました。
それだけ石田徹也が力を持っていた証でもありますね。
とにかく、今回の『美術の窓』特集は待ってましたっ!という感じでした。
さらりと告知。これはまた追って詳しく書きます。
練馬区立美術館 「石田徹也—僕たちの自画像—」
http://www.city.nerima.tokyo.jp/museum/tenji/2008ishida.html
より転載
◆ 会期
平成20年11月9日(日)〜12月28日(日)
◆ 会場
練馬区立美術館 企画展示室1・2
◆ 休館日 月曜日
◆ 開館時間 午前10時から午後6時まで (入館は午後5時30分まで)
◆ 観覧料 一般 500円、高大生と65〜74歳までの方 300円 (各種割引あり)
*中学生以下と75歳以上の方無料
おそらく見応えアリだと思う。
期待しましょう!
さて、てっちゃん、どう思うのかなぁ・・・
『美の巨人たち』〜石田徹也 飛べなくなった人〜、見ました。 [石田徹也]
リサーチ、しっかりしてました。
友人知人の証言もてっちゃんの人物像をあぶりだすのに有効だったと思います。
'06年にNHK教育『新・日曜美術館』でオンエアされた時は「命を削って描き続けた、生きづらさをカナリヤのように叫び続けた無名画家」とゆーストーリーに持って行きましたけれど、今回のものはそういったお涙頂戴が含まれていなくてよかったです。
そもそも彼は風刺とかメッセージとかを描いていたわけではありませんし。
その辺を、今回の番組はうまく汲み取っていたと思います。
そして、彼の死にはほとんど触れず、「四角いモノたち」とゆー切り取り方でもって、四角いモノたちに会話をさせ、彼が作品を創り出す内面の部分をさらりと紹介をしていました。
この部分は賛否があると思いますが、彼の創作の内面を紹介するには時間も足らないし、今回の尺数ではこの程度でよかったのかも、と思いました。
ここから興味を持った方々は、いろいろリサーチしてみてください。
(と言っても資料が少ないんですが…)
「石田徹也展」(仮称)
http://www.city.nerima.tokyo.jp/museum/tenji/schedule_2008.html
石田徹也、2008/4/26『美の巨人たち』(テレビ東京系)にてオンエア。 [石田徹也]
収蔵されたのは代表作の『飛べなくなった人』ほか、計21点です!
以下、静岡県立美術館サイトより転載。
新収蔵作品リスト
http://www.spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/japanese/collection/new/2008.php
eastern youth 『沸点36℃』
というMaxi CDジャケットに石田徹也の絵が採用されていました。
『地球の裏から風が吹く』
にも石田作品が使われてます。
石田作品はすでにイコン(アイコン)化しているのかもしれませんね。
石田徹也に会いに行く。五度目。そして東京タワーと鳥獣戯画。 [石田徹也]
24日が最終日だったので、飯倉(神谷町)のCBコレクションへ、石田徹也の作品を見に行った。
CBコレクションの入ってるNOAビル。東京タワーのすぐそば。
最終日だからか、けっこうお客さん多め。と言っても10名くらいか?
石田作品鑑賞の常であるけど、場内に留まって想い深く見てる人が目立つ。おそらく自分のなにかと石田作品をシンクロさせているのでしょう。きっと。
この一年で何度も見ている15点の作品なんだけど、ここ、CBコレクションに所蔵された作品なんだよね。
つまり、ちゃんと保管してくれるであろうところに石田作品が収まったのよ。しかも、代表作と言っていいものが多い。
ワシ、ちょっと安心したよ。
だけど、会場薄暗すぎ〜!!
石田作品は見る度に新しい発見をする。
それだけてっちゃんが一筆たりとも手抜きをせずに描いていたからなんだよな。。。
さて、そろそろ全国の皆さんにお披露目させてあげてね。
ここまで来たんだから、と久々に元祖東京タワーへも足を伸ばしてみた。
17年ブリか?中に入るの。って展望台ではない。下のビル。
でっかい模型があって、みなさんここで記念撮影してたよ。
トーキョースーベニールはここで買うのがヨイ!
え?東京タワーのプラモデルって、今はもう売ってないの??(T_T)
展望台へ上がる人々は大渋滞!観光名所だけど、なんでこんなに集中しとるんかな?やっぱALWAYSのせいか?
っつーことで、新東京タワーができても、電波塔としてではなく観光名所として生き残れるか??(キビシイだろーなー…)
外に出たらすっかりライトアップのお時間でした。
ついでだから、500円で買ったスーベニールの東京タワーで皆既食にしてみた。
2016年、あけましておめでと〜!でわないっす。2016年にトーキョーでオリンピックを!とゆー、ISHIHARAさんのプロパガンダ。
その後、飯倉から6本木へ歩いて東京ミッドタウンへ。
目的はコレ。
『鳥獣戯画がやってきた!』サントリー美術館。
鳥獣戯画って、一度は見てみたかったのよ。ホンモノを。
やっぱ筆遣いとか墨の濃淡とか、印刷物とは大違いだよなぁ、、、
ちなみに、展示は前期後期で替わるのよ。巻物だから半分ぺろ〜んと出して残りはくるくる。んで後期にそのくるくるを巻いて巻いて入れ替えるの。作品保護のために。
ん〜〜〜、、、入場料2倍2倍。。。
ここでのスーベニールもいろいろあって、らぶりーな小皿とかレターセットとかなんだとかあるんだけど、ワシが一番欲しいのは巻物のレプリカ。
上野の国立博物館でも売ってるの見たけど、ここで買ってもいいかな〜。
・・・・4500円!!!
いつか買ってやる!!
結局図録だけを購入。2300円。エコなオリジナルバッグつきよ〜。
その後、まわりをうろうろ。となり、っつーか裏っつーか、檜町公園ではなんかのドラマロケをやってたよ。興味ないけど。
↑これはその公園でわないっす。
石田徹也に会いに行く。よたび。(静岡篇) [石田徹也]
8月17日、高速バス“駿府ライナー”にて静岡まで行ってきた。もちろん、石田徹也に会いに、だ。
なんせ日帰り鈍行列車強行軍のつらさは前回の静岡行きでもって経験しとるんで、今回は朝一の高速バスを予約。ネット予約とクレジットカード決済なら、なんと往復で4280円とゆーびっくり価格!!
朝8時半には新宿出発なので、ふつーの生活しとるヒトビトにはどーってことない時間でしょうけれど、昼夜逆転だらだら満塁押し出しフォアーボール生活(ってなんぢゃそりゃ?)なワシにとってはとてつもない早起きをせねばならんのね。だから6時半起き予定。
さて、そんなワケで神経が興奮しとるもんだから、ちゃんと6時には目覚めました。って30分も早いぢゃん!
JR新宿駅南口改札の下に仮設のバスターミナルがあるんだけど、ここは初めて来たなぁ。なんかターミナル感がないじゃん!って仮設なんだからしょうがないか。もっとも去年の大阪行きで乗ったバスなんて、のりばがただの路上だったもんなぁ。。。そんなもん?日本のバス文化って。
さて、現地へ着いたらkoneetaさんが案内役を買ってでてくださっていたのね。突然のワシ日程に合わせていただいたのに手ぶらでわいかんよなぁ、、、などと思いつつも、「ひよこ」(ホントは博多銘菓)一箱買う余裕もやばいんで、アキバ名物「おでん缶」などとゆージャンキーなものをkioskで購入。
車内はガラガラにすいてて(お客は総勢7名くらい)となりの座席に人はおらんからぐぉーぐぉー寝ているうちにお昼前に到着した快適な旅でありました。
新静岡駅前バスターミナルにてkoneetaさんのお出迎えを受け、腹ごしらえ。その後、コニカー(koneeta car)にて静岡県立美術館へと連れて行っていただきました。
この美術館一帯は公園と大学が一緒になった広大な敷地で、美術館そばの駐車場はイッパイだったので離れた駐車場に。そこから現代彫刻がところどころに点在する森山を登って美術館へ。
をを、立派な建物。
脇にはモビールな彫刻池もある。
裏はロダン館だそうで。
さて、目的の石田徹也展は、こんな紙と文字だけの案内。
ここからは撮影禁止だから撮ってないけど、「県民ギャラリー」はワシの無責任な勝手想像とは違って、とても広い会場でありました。
その会場に石田徹也のほぼ全作品がゆったりと展示され、実に濃い内容でありました。
それなのに入場無料って、貧乏なワシにはありがたいけれど、ちょっとどーなのよ?ちゃんと入場料とって見せるような展示でしょ〜?と怒ってもしょうがない。裏事情もいろいろあるようだ、とkoneetaさんからちらっと聞いた。
客層は意外にも(って今までは多分彼の絵にシンクロしちゃったであろう若者が多かった)大人なヒトビトが多く、夏休みのせいなのか、子連れでもありました。
まぁ、通常の美術展の客層、みたいな感じかね?
で、展示をじっくりと見る。
年代順に並べられているので、彼の思考の変遷がとてもよくわかる。
初期(とあえて言わせていただく)の作品群がマスコミで有名になり、そういう作品がテレビに大映しになる度に日本全国でザッピングしていたリモコンの手が止まり、自分の気持ちとシンクロしちゃったヒトビトが「石田徹也」をキーワードにぐぐってワシのへっぽこブログのアクセス数がまた上昇、、、てなことが定番になっちまってるようだけれど、それらは石田作品の初期のものである、と断言しちゃいます。
中期(とあえて言わせていただく)にイラストレーターの仕事として受けた『のほほん人間革命』(角川文庫)や『Number』誌の掲載作品(かなり多い)は、コミカルな、かつエンターテインメントな作風で、観ているとつい吹き出してしまうけれど、筆致はさすがに石田徹也。手抜きがないです。
その『Number』誌で描いたコミカルな消防士のモチーフは、その後何度も登場し、とても重要なメッセージが込められているように感じた。
はしご車のてっぺんのカゴに乗った石田の分身消防士が両手を差し伸べてだれかを救出しようとしている。しかも、彼の足下にはまだ小さな子どもがふたりいて、ひとりは同じようなポーズをしている。背景は黒煙がもうもうとたちこめているのだが、巨大な作品に描かれている彼等はこっちに目線があるのではなく、画面の左方へと微妙に向けられている。
はたして、消防士たちは誰を救出をしようとしているのか?それとも、そもそも救出ということをしようとしているのではないのかもしれない?等々いくつかギモンが湧いてきた。
この中期頃から、なぜかちいさな子どもが彼の絵に繰り返し登場するようになる。「無垢の存在」である子どもを登場させるには彼なりに意味のあったことなのだと思うけれども、本当のところは石田徹也しか知らない。
あるいは例の「創作ノート」を読み解けばわかるのかもしれない。。。
その「創作ノート」も現物が何点か展示してあり、彼の几帳面さ、あふれてくる創作のメモ、デッサン、そして日記と、生活のすべてを創作につなげていった姿が想像された。
そして後期、最期の頃。
性への違和感というか罪悪感のようなテーマも何度か登場する。そうかと思えば聖母のような女性に抱かれている姿などもいくつか見られる。
また、繰り返し描かれる緑の草原のある部屋。ここにも小さな子どもが登場し、リハビリという作品では石田の分身の腕をにぎり、あっちへ行こうよ、と促しているようにも見える。
その「あっち」は「あちらの世界」に見えなくもないけれども・・・
マスコミが造り上げた「無名で貧乏で苦悩のうちに魂をすり減らして亡くなっていった画家」というストーリーは、悲劇的で大勢に受け入れやすく、かつ同情を誘うようにできているけれど、今回の本格的回顧展を観て、やはり石田徹也は「次」の次元へ進んでゆくことを強烈に欲していたのではないか?マグマのように地下深くから沸き上がる創造のパワーを「次」に向けようと模索をし続けていたのではないか?とワシは思った次第。
ああ、、、、中途半端にワシが語ってもしょうがないか。。。
そもそもワシ自身も考えがまとまっていないし。。。
石田徹也遺作画集
その後、美術館を後にして、コニカーでもって静岡案内をしていただきました。
江戸時代の東海道薩埵(さった)峠に連れて行ってもらったものの、水蒸気が多くて富士山は望めず。。。日頃の行いの悪さのせいか?
そのふもとの宿場町跡は今でもその佇まいを残していたり。
しかし、途中途中でワシがみょ〜なモノにやたら萌え反応するもんで、koneetaさんも半分面食らっておりました。(笑)
まぁ、清水港の白い巨大キリンクレーンとか、トレーラーの台車をななめにたてかけておく巨大ラックとか、日本平のアンテナ塔sとか。
あげくの果てに、↓こんな警報機にも。
いや、あはははは。
どうにも産業構造物とかに萌えてしまうワシ。
きっと『火の鳥』復活篇の主人公のようなものなのかもなー・・・
そんなこんなで帰りのお時間となりました。
koneetaさん、誠にありがとうございました。(深い礼)
どうか学生さんにも「石田徹也の読み方」を伝えてくださいまし。
石田徹也に会いに行く。みたび。(銀座篇) [石田徹也]
ちょっと仕事のすきまができたので、この週末から週明けはすんげーだらだらしてました。
んで、この機会だから、と昨日銀座のギャラリーQ
「石田徹也とその仲間たち展」
に行ってきました。
去年の遺作展にかかってた作品以外に、「機能性」という作品もかかってました。
ユニットバスと思いきや、実は弁当容器ぢゃん!とゆー意外な作品。(いや、意外なのはいつもだけどね)
しかし、この絵はいつもの精緻なタッチとはちがうなぁ。。。
また、こちらの会場でも静岡県立美術館でのパンフ(800円)を売ってたので購入してきました。
表紙は石田徹也の創作ノートのコピー、中身は解説文が和文と英訳文で掲載されていました。
作品もカラーとモノクロで数点掲載されているのですが、印刷がよろしくないです。。。
そして、来月開催されるCBコレクション六本木のポスターも掲示されていました。
「石田徹也展—小さな展覧会—」
2007年9月8日〜11月24日
CBコレクション六本木
東京都港区麻布台2-3-5 NOAビル1F
月〜土 12時〜7時(日曜祝日休館)
http://www.cb-a.jp/
場所は東京タワーのすぐそばです。 真っ黒なビルなのですぐわかります。
ギャラリーの方にお話をうかがったのですが、静岡では一日800人が観覧に来ているのだそうです。すごい!
そして、本日、8月8日の朝日新聞夕刊に石田作品が紹介されるそうです。公式サイトにも書かれていました。
これは全国版ですので、皆さんのお住まいの地域でも読めますんで、興味持たれたらよろしくです。
さらに、来月発売の「美術手帖」誌にも紹介されるそうです。
どのくらいのボリュームになるかわかりませんが、特集になるといいなぁ〜。。。
これでもう「無名の画家」だなんて言わせないぞっ!!
“石田徹也 悲しみのキャンバス展” 2007/7/24〜8/19 [石田徹也]
↑静岡県立美術館サイトよりキャプチャー。
ここのところキャンドルナイトやらなんやらの話題先行でてっちゃんの情報を挙げてませんでしたが、先週から公式サイトと静岡県立美術館に告知が出ていました。
石田徹也公式サイト
http://www.tetsuyaishida.jp/
「石田徹也 悲しみのキャンバス展」
2007年7月24日(火)〜8月19日(日)
静岡県立美術館 県民ギャラリー
午前9時30分〜午後5時30分
※入館は午後5時まで
毎週月曜日休館
入場無料
*特別講演*
石田徹也の視線、石田徹也への視線
8月5日(日)午後2時〜4時
講師:山下裕二氏(明治学院大学教授、美術評論家)
演題:石田徹也の視線、石田徹也への視線
当館講堂にて、聴講無料、申込み不要
いよいよ「最初で最後の全作品展示」が始まります。
そして、なんと!!あの創作ノートも展示されるようですっ!!
遠方にお住まいの方も、この機会に是非訪れてみてください。
http://www.spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/exhibition/2007/ishidatetsuya.html
*同時開催*
「石田徹也とその仲間たち展」
2007年7月30日(月)〜8月11日(土)
日曜日休廊
石田徹也、池ケ谷肇、百田達三、山内幾郎
会場:東京銀座ギャラリーQ
入場無料
午前11時〜午後7時(最終日 午後5時)
http://www.mercury.sannet.ne.jp/galleryq/galleryq.html
なお、ギャラリーQは7月18日より、新たに銀座1-15から1-14に引っ越すそうです。(すぐそばですね)
何度も書いておりますが、今回の静岡県立美術館でのメインは、『NHK日曜美術館30年展』でありまして、石田徹也はサブであります。
しかも、県民ギャラリーという、
(8/18追記:とても広い会場でした。勝手なこと書いてしまってゴメンナサイ)
入場料も無料で、“最初で最後の全作品展示”、というちょっと考えてしまう事態でありますよ。。。
今年3月、焼津の展示が9日間で8000人越えの入場者数を記録し、混雑時には行列ができたそうですから、今回の展示は大丈夫なのかなぁ・・・などと部外者は心配してしまうのです。
ええ、そうです。石田徹也の作品は、美術館のメイン展示で全国を巡業して、しかるべき入場料を取って大勢の方々に観ていただくのがヨイのです。ワシはそう信じています。
まぁ、、、、
てっちゃんがこの世からいなくなってまだ二年。
美術館とかは年間スケジュールという単位で運営されておるので、かような展示が開催されること自体が奇跡なのでありますよ。
これからはきっと、全国、もしくは大都市において展示されていくことと信じております。
さて、この夏、ワシは静岡へ赴く旅費を捻出できるであろうか・・・(まじです)
てっちゃん、また会いに行かせてもらうよ。