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『美術の窓』2008年11月号石田徹也特集がすごい! [石田徹也]

美術の窓2008-11-52.jpg

現在発売中の月刊誌『美術の窓』2008年11月号は、石田徹也の特集なんです。けれど、この特集、ななななんと!60Pも割いてあるのですよっ!
今まで石田徹也でそんだけのボリュームの記事を見たことないし、版元のサイトに掲載されてる目次の量も前代未聞!

以下、版元サイトから転載

美術の窓
http://www.tomosha.com/books/mado/newest.html

【特集】石田徹也—「僕らの現実」を描き続けて去った人

・ スペシャル対談 山下裕二氏×西松典宏
  「僕らの時代」を描いた画家石田徹也の磁力
・ 巻頭グラビア 画業13年の足跡
・ 友人、恩師らが語る石田徹也の知られざる素顔
・ 石田徹也は、どんなアートが好きだった?
・ 焼津市立小川小学校6年生図画工作科 飯塚浩章先生
  特別授業
「石田徹也の世界に触れて」
・ 和田友美恵(Wada fine arts代表)
  「最後に持ってきてくれた絵を見た時は、何も言えなかった」
・ 堀切正人(静岡県立美術館主任学芸員)
「絵筆を持った聖者」
・ 斎藤環(精神科医)
「『救済』のための『自画像』」
・ 上田雄三(ギャラリーQ代表)
「空虚な存在」
・ 横山勝彦(練馬区立美術館副館長)
「石田徹也展開催に寄せて」
・ 石田徹也さんへの手紙 来場者アンケート他より
・ 番外編、特別公開!こんな作品もありました
・ 石田徹也年譜/おわりに


いや、これだけでもすごさが伝わってきますが、てっちゃんの没後3年が過ぎて、やっとこさ“まとも”な本が出た、とゆー感じです。

で、恥ずかしながらワシ、この雑誌を知らなかったのですよ。ええ。
ワシが知らない、とゆーことは、ワシの行動範囲の書店で見かけたことがなかった、とゆーことかもしれんなぁ、と思いつつ、近所の書店や中規模の書店をまわったんだけど、案の定見つからず。。。
で、結局東京駅前OAZO内の丸善でもってやっとこさゲットしたのでありました。ふぅ、やっぱり。

メガストアクラスとか画材屋さんルートでしか扱ってないのかなぁ〜?
ゲットしたい人は地元の書店に取り寄せてもらうかアマゾンした方がいいみたい。版元でも通販やってるし。

生活の友社 通販ページ
http://www.tomosha.com/webmado/srv-search?function=product&isgenre=yes&category=M

発行者:生活の友社
発売日:2008年10月20日
価格:¥1,600(税込)


↓amazon

美術の窓 2008年 11月号 [雑誌]

美術の窓 2008年 11月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 生活の友社
  • 発売日: 2008/10/20
  • メディア: 雑誌




さて、早速誌面に目を通してみれば予想通り、たいへん丁寧に取材&編集されていて、石田徹也の人と成り立ちがとてもよくわかる構成になっています。
それだけでなく、「石田徹也現象」のその後の動きまで網羅してあって、こりゃもう『決定版!』と言っても差し支えないんじゃないかなぁ〜?

周囲の方々へのインタビューも、今までのテレビ番組などでは使われるのはほんの1~2分程度だったけれども、それら編集で切られた以外の部分の話が今回の記事には収録されていて、ますます石田徹也の人物像のあぶり出しがわかるようになりました。めでたいです!
かつてのテレビ編集でもってワシが誤解しちゃった人の話も「前後」が読めて「そうだったのか」と納得したものです。はい。

図版もとても豊富で、いろいろ事情があって色味がよろしくない『遺作画集』よりも原画に近い色味で再現されてます。(ところどころよろしくないけれども…)
おそらく11月に開かれる練馬区立美術館のカタログ用のデータから起こしたのかもしれないです。

エヌガールさんからの情報によると、今回の石田徹也展ではちゃんとしたカタログが、ちゃんとした新版でもって作成されるんだそうですよ!
これも快挙です!

とにかく、'06年9月に「石田徹也現象」が始まってからこっち、あの時テレビをザッピングしていてフリーズしてしまったヒトビトは石田徹也のことを知りたくとも『遺作画集』しか世に出ておらず、ろくな資料もなければ展覧会もまだ混乱の中だった。
『遺作画集』の色味のせいだけではないんだけれど、怖くてページをめくれなかったヒトビトも、原画を前にしてやっとこさ邂逅できたりしたもんだけれど、物理的な距離の関係でもって、静岡や東京に赴けないヒトビトはまだまだ大勢いらっしゃる。そういう方々にもせめて原画に近い色味だけでも伝えられるかもしれない、というのはなんともありがたい!とワシは思うのでありますよ。ええ。

まぁ、今回は練馬区立美術館でしか販売されないカタログですけれど、何かのルートで東京以外でも入手できるかもしれないし、コレをきっかけに大都市巡業展、ということだって考えられます。

記事のおわり、編集者さんの「ピカソやゴッホを研究するときと同じように」記事を構成したとの一文を読んで深く頷きました。
それだけ石田徹也が力を持っていた証でもありますね。

とにかく、今回の『美術の窓』特集は待ってましたっ!という感じでした。



さらりと告知。これはまた追って詳しく書きます。

チラシ表52.jpg

練馬区立美術館 「石田徹也—僕たちの自画像—」

http://www.city.nerima.tokyo.jp/museum/tenji/2008ishida.html
より転載

◆ 会期
平成20年11月9日(日)〜12月28日(日)

◆ 会場
練馬区立美術館 企画展示室1・2
 
◆ 休館日 月曜日
 
◆ 開館時間 午前10時から午後6時まで (入館は午後5時30分まで)
   
◆ 観覧料 一般 500円、高大生と65〜74歳までの方 300円 (各種割引あり)
*中学生以下と75歳以上の方無料


おそらく見応えアリだと思う。
期待しましょう!


さて、てっちゃん、どう思うのかなぁ・・・


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コメント 2

fu-min

すっかりご無沙汰しています。
ご活躍のご様子は拝見していましたよ。

この度は、「美術の窓」の石田徹也の特集記事のことを教えていただき
ありがとうございます。
早速入手しました。
仰るとおり、なかなか充実した内容ですね!
願わくば、私的には単行本で発売していただきたいのですが・・・・・

今度は展覧会もあるようで、うれしいやら悩ましいやら~

by fu-min (2008-10-27 18:33) 

StudioDeluxe

fu-minさん、ご無沙汰です!
入手できてよかったです。おっしゃるように、この記事だけで出版してもらってもおかしくないくらいの内容ですよねっ!

来月の練馬での展示は、石田徹也単独展示では初めての入場料が派生します。
今まであんな豪華な展示までも無料だったことを考えると、これは快挙だと思います。
正しい価値がやっとついたなぁ・・・とワシは感慨深く感じております。

それでも今回の入場料500円は格安ですが。


さて、会期中にいったい何万人の入場者があるのか、楽しみでもありますよ。(笑)
by StudioDeluxe (2008-10-28 00:12) 

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