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石田徹也特集 〜悲しみのキャンバス〜 [石田徹也]


<6月に行われた『石田徹也追悼展』パンフレットより転載>

本日の『新・日曜美術館』石田徹也の世界〜悲しみのキャンバス〜を見た。

ワシがてっちゃんの絵から受け取ったこと、それは大勢の方々も同じように感じているらしい。
大学教授でも、渋谷センター街の通行人でも。

それはそれでうれしい。

今回、番組で初めて知ったことが多かった。

てっちゃんの最期は踏切だった、と。
所持していた財布には$100紙幣が一枚だけだった、と。

圧巻は、詳細な創作ノート。
浮かんだイメージや、映画のこと、寝てる間に見た夢のこと、それらを事細かく膨大な記述を残していたこと。

ああ、やはり天才は努力しているんだなぁ、、、と改めて思った。




しかし、「努力」しすぎだよ、、、、てっちゃん。。。。




それ以外には生きられなかった人なのは知っているけれど。。。。




今回、いろんな人たちの証言や取材で、彼の創作の根源がいくらか見えてきた。
そして、それらは(やはり)作品に描かれていた。。。

バイト面接用の履歴書(これは本物を見るとよくわかる)、絵のかたわらに置いてあった薬の袋、その他もろもろ。。。。

ただ、個人的に物足りなかったのは、最後の頃と思われる「白い作品」の紹介がなかったこと。
遺作画集の終わりあたりにある、彼にしてはめずらしい「血」の描かれている作品の背景(てっちゃんの考え)を知りたかった。。。

まぁ、それはいずれ何かの機会があれば知ることができるかもしれない。。。

全体的に丁寧によくまとめられていた番組構成だった。さすがは『日曜美術館』であるね。

これからの動きとしてラストに紹介されていた、海外オークションに出品される、という件だが、海外へ散逸させてしまっていいのだろうか?という気持ちも湧いてきた。
ピースがばらばらになる前に、この国で、大きな会場で、大勢の人々に見ていただきたい。海外へ持ちだすのはそのあとでもいいじゃないか・・・
そんなふうに感じてしまった。

まず、この国で彼の画業をまとめようよ。。。
公式サイトとかそんなものでもいいから。。。。






さて、このへっぽこブログですが、またとんでもないことになってます。
今(15時)現在、本日のアクセス数が3600を越えてます。
すいませんね、検索で来られた方々。こんなへっぽこブログで。。。

書き込みやトラックバックされた方々、どうもありがとうございます。

この放送を機会に、多くの方々がてっちゃんの絵に衝撃を受けただろうし、これから「石田徹也風」の絵もチマタにちらほら現れてくることと思う。
そのような絵を描こうと決心した方々、悩んでもいい。創作と自分がイコールになってもいい。
けれども、人生の寿命まで生きていて欲しい。。。

だって、ワシ、てっちゃんの絵がこれからの人生でどのように変遷してゆくのか(ゆかないのか)、それを見続けたかったんだから。。。。。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

追記 9/19

どうでもよいことですが、オンエア当日、このブログの総アクセス数は11,300を越えました。
普段は30〜50/日程度なのでビックリしてしまいました。
それだけ「石田ショック!」が大きかったことと、情報の少なさを感じとりました。

検索で訪問していただいた方々、書き込みしていただいた方々、nice!をつけてくださった方々、誠にありがとうございました。(礼)


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石田徹也特集 『新・日曜美術館』2006/9/17オンエア。 [石田徹也]

以前のブログのレスにあった情報ですが、先ほどコンビニでテレビ雑誌の番組表を確認してきました。
『新・日曜美術館』のてっちゃん特集は9月17日(日)にオンエアとなってました。

教育テレビ
9:00〜10:00
19:00〜20:00(再放送)

必ず見るよ。
てっちゃん。。。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
追記

6月に行われたてっちゃんの追悼展で、"ガーディアンガーデン" に展示されていた作品の一部がアップされてました。
彼の作風をまだ知らない方は是非ご覧くださいまし。

http://www.cre-8.jp/snap/390/index.html

追記 9/5

テレビ雑誌の番組表によると、『新・日曜美術館』のサブタイトルは、
「石田徹也 悲しみのキャンバス」
となっていました。
てっちゃんのお知り合いもご出演なさるようです。

追記 9/17

ということで、今日のトップに同番組を観た感想を書き連ねてみました。

http://blog.so-net.ne.jp/studio-deluxe/2006-09-17


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石田徹也遺作集。 [石田徹也]

石田徹也と言われて知らない人も多いと思う。
ごらんのような絵を描く人だ。大槻ケンヂ氏の本のカバーとかもいくつか描いていたっけね。

作風からわかるように、誰にもマネできない独特の世界を持っている。

あらゆる狭い空間(段ボール箱や便器や穴の中…)に押し込められた男、機械と一体化した常に何かの作業を続けさせられてる男、、、

好き嫌いがはっきりするようなしないような、見た者の心次第では釘付けになってしまうような、そんな絵の数々。

常に登場する不安そうな男の姿を、本人は自画像ではない、としているけれど、自分の分身であることは確かだと思う。

彼とはちょっとしたことで知り合いになった。
レンタカーのワンボックスを運転して、日暮里のアパートからの引っ越しを手伝ってあげたっけ。
荷物がとても少なかったような記憶がある。

その後、個展を見させていただいて、その作品の巨大さに仰天した。
たてよこ数メートルはある。
どこでこんなでかい絵が描けるんだ?

絵でも写真でも、作者が何を表現しようとしていたのか、ということにワシは興味がある。

彼にも訊いてみた。
元々無口な人なんだけど、ワシが推測で質問しながらちょっとずつこたえを引き出して、ああ、そうか。なるほどね。確かにこんなことあるね。みたいに同意していくと、灰色の画廊空間の中で彼の気持ちがうきうきしてるようなごきげんな表情になったのを覚えてる。
歩き方もうきうきしていたっけ。。。

彼はいわゆる『画家』タイプの人間だった。
それ以外はほとんど持ち合わせていない。
無口で、独特な灰色トーン、不安な状況の男、巨大な作品、それだけで充分だった。

彼は『異能戦士』だったのだと、勝手にワシは思っていた。

『異能戦士』とは小林よしのり氏の昔のマンガのタイトルで、ワシはちょっとしか読んでおらんからなんだけど、その異能力を持った戦士たちに悲痛なモノを感じたのは覚えてる。



そんな彼が亡くなったと知ったのは去年の6月末だった。。。

そして、一周忌の日、彼の遺作画集が出版された。

書店で見かけてページをめくった。
彼の言いたいことがぶわぁぁぁ〜〜〜っとそこから押し寄せて来た。。。

ほぼ年代順に並んだ構成なのだけど、終わり近くになって、彼の絵にはめずらしい、血が描かれている作品が散見された。
元々病室の絵などは多かったけれど、血、はさすがになかったように思う。

今にして思えば・・・ということなのか。。。

追悼展が開かれる。
彼と縁のあった銀座のギャラリー3カ所同時開催。

6/1〜13まで、ギャラリーイセヨシ
http://www.art-index.net/gallery-iseyoshi.htm

6/5〜10まで、ギャラリーQ
http://www.mercury.sannet.ne.jp/galleryq/

6/5〜15まで、ガーディアン・ガーデン
http://www.recruit.co.jp/GG/exhibition/2006/gg_0606.html



てっちゃん、おれ、君の絵、好きだよ。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

おそらく検索で来られたのかもしれないけれど、この項目だけアクセス数が伸び続けている。
なので、上記の展覧会へ行ったことを付記します。
2006.7.8.



6月10日の午後、てっちゃんと親交のあった人々と待ち合わせをして、銀座の3会場をめぐった。

こんなに多くの作品を目にしたのは初めてだったけど、彼が描いた世界から、彼が心の中で思っていたことがいろいろ伝わってきたように感じた。

このニッポン社会で生きることのしんどさ、性への違和感、最期の頃の崩壊序章。。。

遺作画集では小さすぎてわからなかったディテールも、巨大な原画を前にすれば読めてくる。

画中の履歴書にこと細かくかかれていたてっちゃんの文字に皆爆笑。。。
これはホントに彼のバイト面接用履歴書じゃないかっ!

他にも、川の中にある影やらなんやらの気付かなかった部分がたくさん見られた。

ギャラリーって空間に行ったことがある人ならわかると思うけど、美術館と違ってそんなに大勢の人間が常に来るわけではない。
しかし、これらの3会場とも、お客さんがひっきりなしにいらっしゃる。。。

週末だからとは言え、てっちゃんの影響力の大きさを知ることが出来た。うれしかった。

見終わった後、カフェで皆でだらだらしていたら、その中でてっちゃんに一番近しい人の姿が、画集のおわり、彼の経歴部分の写真に写っているのが発覚。

さらに、我等の同行者一名が同郷であるだけでなく、同じ小中学校だった、という事実も発覚!皆おどろく。(学年はてっちゃんの方が上)

おまけに、ワシの記憶違いで、てっちゃんの引っ越しを手伝ったのではなく、彼の作品をワンボックス借りて某所に運び、そこでワシが資料用に、と撮影してあげたことだったのが発覚!!

うーむ!!!!失態!すまん、てっちゃん。。。

あの頃のおれは、一番打ちのめされておった頃でね、、、当時の記憶がすべて曖昧なままなんだ。。。

なので、画集に収録されている、ちょっと色味の違う複写画数点は、ひょっとしたらワシの撮ったポジかもしれない。。。


今度、彼の作品を見るのはいつになるんだろう?
その時は美術館という大きな箱でやってもらえるといいなぁ。。。





6月12日、NHK教育「新日曜美術館」内でてっちゃんの遺作展が紹介されるらしい。
最後の15分の、ギャラリー紹介コーナーらしいんだけどね。

これ読んでちょっと気になった方はチェックしてみてください。

朝9:00〜10:00
夜8:00〜9:00(再放送)
(のラスト15分部分か?)

==>ラストのラスト、ほんの一分間でした。
いつか彼の作品が、本編で紹介されるようになってほしいものだ。。。

追記 9/17

今日のトップに『新日曜美術館』を観た感想を書き連ねてみました。

http://blog.so-net.ne.jp/studio-deluxe/2006-09-17

追記10/10

ついに彼の展覧会が地元静岡で開かれることが決定しました。
詳しくは今日のトップ記事をごらんください。

http://blog.so-net.ne.jp/studio-deluxe/2006-10-08


のほほん人間革命猫を背負って町を出ろ!


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